質問②精神的虐待を受けたと主張する妻との離婚を回避できますか?


ご相談内容

産み分けのイメージイラスト3年前の1月に、妻と2人目の子供は男の子にしようと決めて、妻の方から産み分けをすると言いました。

私は、男親になる希望を持っていましたので、妻に心から感謝し、お願いをしました。

7950f04b0d98810bbf2d3c6fe3e56067_s妻は、産婦人科へ行き、リンカルという男の子が生まれるためのサプリの処方を受け、毎日飲んでいました。しかし、なかなか妻が妊娠しませんでした。

一昨年の12月に妻の妊娠が判明しました。その数日後、妻は私に「実は、産み分けは辞めていた。」と言い始めました。

理由を聞くと「母親と相談したら、リンカルのせいで子供が生まれないかもしれないと言うことになって、辞めた。」と言いました。私は、約束を破った妻と、私の希望を知りながら、妻に約束を破らせた妻の母親に激怒しました。

昨年の4月に、妻のお腹の子が女の子とわかり、妻の約束破りの末に女の子ができたことで、悔いの残る形となりました。

私は、怒りの感情が抑えられず、それからはたびたび、妻に産み分けを辞めたことを言葉で責め、妻の母親には私をないがしろにしたことを非難しました。

母子のイメージイラストすると、昨年の4月に妻が突然、長女を連れて実家へ行きました。そして、うつ病ということで心療内科へ入院しました。

私は、妻と妻の母親に裏切られたという感情が強くあったので、妻や妻の母親を大声で非難し続けてしまいました。

昨年の8月に、無事に元気な女の子が生まれました。

妻が実家へ行って以来、私は、月に1度は妻の実家へ通い、妻に家へ戻るように言いますが、妻は戻らないと言いました。実は、妻は強度の実家依存があり、このままずっと実家で暮らすつもりなのです。昨年の11月に、裁判所から離婚調停の呼び出しが送られてきました。

離婚理由には、精神的虐待と書いてありました。妻には、弁護士がついていました。

離婚届と印鑑の画像私は、そのころには、約束を破られたことの怒りがなくなり、妻を言葉で責めたことを妻と妻の両親に謝罪しました。そして、今後は、産み分けについて言わないことや、円満に家族4人で生活するつもりだと言いました。

今年の1月と2月に調停に出席しましたが、離婚しようとする妻と、離婚できない私はまったく平行線で、2回目で調停不成立となりました。

私は、妻の弁護士に「円満にいくように、取り計らってください。」とお願いをしていますが、恐らく妻側は、離婚訴訟の準備を進めていると思われます。

疑問を抱く大学生のイラスト私は、家族が円満に生活できるように願っているのですが、もう裁判となって離婚するしかないのでしょうか。アドバイスをよろしくお願いいたします。

ご回答

弁護士西村裕一画像先日は、メールでのご相談ありがとうございました。弁護士の西村が回答いたします。

今回は、離婚をしたい奥さんと離婚をしたくない相談者の方の意見が真っ向から対立している状況で、調停もすでに不成立で終了しています。

この場合、離婚をしたい奥さんがとれる方法としては、家庭裁判所に離婚訴訟を起こすという方法です。裁判で離婚をする場合、協議離婚や調停離婚のような場合と違い、離婚原因が必要になります。

離婚原因は、民法770条1項各号に規定されていますが、今回のケースでは、5号の「その他婚姻を継続しがたい重大な事由があるとき」という要件を満たすかが問題となります。

相談者の方のお話ですと、お子さんの産み分けのことで、奥さんだけでなく、お義母様のことも言葉で頻繁に責められたとのことですが、これが事実であり、裁判で証明されれば、その他婚姻を継続しがたい重大な事由があると判断される可能性があります。この点は、相談者の方の発言内容や頻度等の事情によります。

カルテのイメージイラスト今回のケースでは、奥さんがうつ病で心療内科に入院されたという事実もありますが、診断書等に相談者の方の言葉の暴力、精神的虐待が原因であると記載されている可能性もあります。

また、この事実だけでは、「その他婚姻を継続しがたい重大な事由がある」とは言い切れないとしても、相談者と奥さんは、昨年の4月から別居しているという事実もあります。「その他婚姻を継続しがたい重大な事由」という要件は、様々な事情を総合的に判断します。

説明する男性のイメージイラストしたがって、別居という事実も当然この判断に影響してきます。現在の別居の状況が続けば続くほど、「その他婚姻を継続しがたい重大な事由」が認められる可能性は高くなり、離婚という結果になってしまいます。

相談者の方が、現在は奥さんに謝罪もされて円満な家庭生活を送れるように、もう一度やり直したいという気持ちをお持ちなのであれば、奥さんにその気持ちを分かってもらえるようにすべきでしょう。

なかなか奥さんの実家に頻繁に顔を出すことは難しいかもしれませんが、奥さんの弁護士にも気持ちを伝えて、奥さんと話す機会を多くとる必要があると思います。

説明する男性のイメージイラストそうしないと、上で説明したように、奥さんが裁判を起こせば、離婚という相談者の方が望まない結果となる可能性が高いです。

離婚カウンセラー玉井洋子画像当事務所では、離婚カウンセラーの玉井洋子のカウンセリングも実施しております。

「奥さんとやり直したいんだけど、どうすればよいかわからない」と悩んでいらっしゃるのであれば、是非ともカウンセリングを受けられることをお勧めします。

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法律相談だけでなく、玉井洋子のカウンセリングも当事務所にお電話いただければ対応しますので、ご検討下さい。



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