質問⑦モラハラ・DV夫との離婚や財産分与はどのようになるのでしょうか?


ご相談内容

はじめまして。 モラルハラスメントに詳しい弁護士さんがいらっしゃる事を知り、メールをしています。
宜しくお願い致します。

私は、32歳、専業主婦です。
夫は会社員です。年収は680万程です。
今年の4月で結婚5年目に入りました。

仲のいい時は、出かけたり、優しいときもあり幸せを感じることもあります。
しかし、モラルハラスメントと暴力があります。
私は母子家庭で育っており、離婚したくなくて頑張ってきたつもりです。

586889a498bcbc7498e70bd83bf7d114_s交際した期間を合わせると、6年ほど一緒にいることになます。そのうち結婚前に半年ほど同棲していました。
結婚前から、軽い暴力、頭をたたく、突き飛ばすがありました。
暴力は、私は気が強いので向かって行ったりやり返したり毎日戦争のようでした。
しかし、やり返した私も悪いんだから、兄弟げんかのようなものであろうと、もやもやした気持ちをずっと抱えながら過ごし、夫は優しい所があり、仕事もよくするし浮気もしないだろうことから愛情があり結婚をしました。

しかし、暴力は収まらず、ひどくなるばかり。私のやり返しもすごくなるばかりでボロボロでした。

ケンカの原因をたどると、話し合いが全くできず、いつもそらされ寝てしまう。泣いていてもお構いなしです。
ca7566e9924c152382b7182e5fc3d581_sいつも私が言うことを否定したり、頻繁にウソをつき、自分の思いどおりにならないと切れ、束縛したり、男だから、女だからといった理由で強制してきたり、避妊をしてくれなかったり、愛情を求めたりすると怒り侮辱し、別れると言ったり指輪を捨てると暴力をふるったり部屋を出ていかせないように突き飛ばしたり、家の中で布団に火をつけたこともありました。
頭がおかしくなりそうになり私が半狂乱になって泣いたり暴れてしまうと、お前がすべてめちゃくちゃにしている、俺は何も悪くない、全部お前がさせているお前はおかしい、俺が被害者だ・・と言われてきました。

うまくやりたくてネットで調べ、いろんな努力をしてきました。
パソコンとスマートフォンの画像文句を言われることは何でも努力しました。料理、洗濯、掃除、料理はブログに写真が残っています。

夫がパソコンを殴って壊したことで逆上し、夫にけがをさせてしまったこともあります。
別件で私がけがをしたこともあります。気力がなくなり、寝込んでしまい、心療内科に通ったり、家事をさぼってしまったこともあります。今も薬を飲んでいます。

ずっと、何年も自分も悪いからと悩んできたんですが、これはモラルハラスメントで間違いないという出来事が最近あり離婚したいと強く思うようになりました。

夫は結婚5年目なのに誰にも私を紹介してくれず、義理の両親や兄弟も私には無関心です。
暴力の相談などをしても、ほとんど取り合ってくれないし、相談をした時、俺の家族に迷惑をかけるなと言われたこともあります。

私が離婚に望むことは、結婚してからの150万強ほどの貯金、結婚してから購入した車、家具、生命保険、年金などの財産分与と離婚してくれること今後一切かかわらないでもらうこと、危害を加えないことです。慰謝料は要りません。

夫から別れても一生付きまとってやると言われたことがあります。
あと、義理の父が旦那のような性格をしていて頭がいいので怖いです。

ノートにメモをするイメージ画像最近は旦那も離婚に同意しているときがあり、旦那には離婚することや、財産分与のことなどメモに書いてサインをしてもらったりはしていますがケンカの中のことで、雑に書いたものであり有効なのかわかりません。
旦那は話が二転三転するので離婚してくれるかわかりません。専門家の方の力をお借りしたいです。

暴言はボイスレコーダーに録音してあるものもありますが、決定的なものが少なかったり、旦那も録音していることを気づいていて余りいいものがとれていません。でも、常識はずれないいがかりなどは入っています。

ICレコーダーのイメージ画像日記はありませんが、知恵袋という相談サイトに複数相談しています。私がログインできるので私が書いたという本人確認はできるものもあります。

離婚して新しい生活を取り戻したいです。

長々申し訳ありません。離婚はできるでしょうか?財産分与はできるでしょうか?

 

ご回答

相談者様

メールでのご相談ありがとうございます。モラルハラスメントについてのご相談ですね。

弁護士西村裕一画像今回は西村が回答させていただきます。

離婚については、大きく分けると3種類の方法があります。

まず、①協議離婚です。

これは当事者間の話し合いにより、離婚の合意をし、離婚届を役場に提出して受理されることで成立する離婚です。日本の離婚の約9割近くはこの協議離婚によるものです。

相談者の方も相手方が離婚に同意をしてくれればこの方法により離婚することが可能です。その際には、条件面について合意書を取り交わすことが後のトラブルを防止するために重要になってきます。

次に、②調停離婚です。

家庭裁判所のイメージイラストこれは家庭裁判所の調停手続を利用しての離婚ですが、①と同じく、当事者の合意が前提です。

つまり、家庭裁判所において当事者間で話し合いを行うということになります。

3つ目が③裁判離婚です。

裁判の流れのイメージイラストこれは、家庭裁判所で離婚訴訟を行うことにより離婚する方法です。

裁判離婚では、離婚原因があれば、相手方が仮に離婚に応じていない場合でも離婚することができます。離婚原因については、民法770条に規定されています。

相談者の方が悩んでいらっしゃる相手方のモラルハラスメントは、第5号の「その他婚姻を継続しがたい重大な事由があるとき」に該当します。

相談者のお話ですと、「男だから」、「女だから」という理由でいろいろと強要されたりしているとのことですが、こうした性別を理由とした暴言や強要は十分モラルハラスメントに該当します。

したがって、裁判での離婚が認められる可能性は十分あると思います。
もちろん、今回の相談者の方のケースで、裁判での離婚が認められるかどうかは、暴言の内容や頻度、相手方のモラルハラスメントにより相談者の方が受けた精神的被害、婚姻関係に与えた影響などの様々な事情によります。相談者の方は、これまでの暴言を録音してあるとのことですが、具体的な暴言の内容等の事実を直接お話しいただければ、より具体的なアドバイスができると思います。

また、裁判になれば、相談者の方が相手方のモラルハラスメントを証明しなければなりませんので、今後も相手方からの暴言等は録音や日記により証拠化しておくとよいでしょう。

モラルハラスメントは、その人の気質によるところが大きく、相手方にはモラルハラスメントの認識がないことが多いので、いつかは変わってくれるだろうと思っても、なかなか改善することはありません。相談者の方が新しい生活を始めたいということであれば、離婚前に別居するのがよいと思います。もちろん、別居するとなると今後の生活面で不安だと思いますが、別居しても離婚するまでは、相手方には婚姻費用(生活費)を負担する義務がありますので、そうした請求をすることにより、当面の生活費を確保することは可能です。

Photo-Studio-0001また、相談者の方のお話ですと、相談者の方の求めに応じず、避妊をしてくれないということですが、これは性的暴力として、DVに該当しえ、離婚原因ともなります。

財産分与や年金分割は、離婚原因が何であれ、相手方に請求することが可能です。実務上は、財産分与も年金分割もそれぞれ2分の1ずつで分割するというケースが多いです。また、相手方のモラルハラスメントが原因で離婚ということになれば、慰謝料を請求することもできると思います。

相談者の方のお話ですと、相手方から財産分与などに関してメモを取っているとのことですが、これが有効であるかどうかは、実際にそのメモを見せていただかないと何ともいえません。一度、当事務所にご相談いただいた際にお持ちいただければと思います。

今回の回答を参考にされて、一度当事務所までご相談いただければと思います。

 

 



離婚にまつわるトラブルのQ&A