医師・医者の場合も財産分与の割合は2分の1か?


IMG_5138共働き夫婦の場合に限らず、妻が専業主婦の場合であっても、財産分与の割合は原則として2分の1です。実務上、これを2分の1ルールといいます。

では、一方配偶者が医者で、個人の特殊な能力や努力によって高額の資産形成がなされたような場合にも、相手の要求に応じ、財産の半分を渡さなければならないのでしょうか?

答えは否です。

裁判の流れのイメージイラストそもそも、財産分与とは、夫婦が婚姻中に協力して形成・維持してきた共同財産を、離婚を機に精算・分配するものです(精算的財産分与)。したがって、共同財産に対する夫婦の寄与の程度、婚姻中の協力及び扶助の状況、職業、収入その他一切の事情を考慮して定めるべきです。

実際の事例においても、2分の1ルールを適用しなかった事例があります。

 

 

医者の離婚問題事例

事案

お金のイラスト夫が医療法人の理事長として医療施設を経営し、多額の資産(総額約1億円の財産)を有する事案。

裁判所の判断

判決のイメージイラスト「夫が多額の資産を有するに至ったのは、妻の協力もさることながら、夫の医師ないし病院経営者としての手腕・能力によるところが大きい」と認定し、2分の1を基準とせず、妻に2000万円の支払を命じた(福岡高裁昭44.12.24)。

もっとも、2分の1ルールが適用されるか否かは、個別具体的な事情によりますので、くわしくは離婚専門の弁護士にご相談ください。

 

 

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