熟年離婚の事例


ここでは、熟年離婚のさまざまな事例をご紹介致します。

悩む老夫婦のイメージイラスト

事例 1

退職金の使い道を勝手に決められた妻Aの事例。弁護士に相談した結果、退職金相当額約2000万円を離婚給付とする合意をして離婚が成立した。

 

状況

結婚当初から夫の女性問題に悩まされてきたAさん。Aさんの夫は一部上場企業に勤めていたが早期退職を決意し、2000万円以上の退職金を得ることとなった。

悩む女性のイメージイラストしかし、夫は退職後の生活についてAさんに相談することなく決めていたことがあり、それは自宅を処分したお金と退職金で新たな事業を始める計画だった。

Aさんが夫に子供たちの生活をどうするつもりなのか詰め寄ると、「金は全部俺のもの」との一点張りで、不倫のことも認めた上で「お前には何も苦労をかけていない」と開き直った。

弁護士の関わり

弁護士は急いで退職金債権について裁判所に仮差押命令の申し立てを行い、決定を得た。

説明する男性のイメージイラスト退職金支給日まであまり日数がなく、もし機を逃していれば結果は変わっていたかもしれない。

一方、夫も代理人として弁護士を立てたが、不倫の事実や子供の存在を突かれたこともあり、要求を呑んだ上で離婚せざるを得なかった。

結果、Aさんは退職金相当額約2000万円を離婚給付として受け取ることとなり、これを第2の人生の元手にして新たな生活に踏み出した。その後、事務所へ挨拶に来た際には、相談時には考えられないほどの明るい表情を見せていた。

ポイント

説明する男性のイメージイラストこの事例では、夫の退職金支給日まであまり日数がなかったため、とにかく急いで仮処分を申し立てるということが従業です。

もし、弁護士の対応が遅ければ、Aさんが2000万円を受取るのは困難となっていたでしょう。

このような緊急性を要する事案では、迅速な事件処理、フットワークの良さが専門家に求められます。

 

事例 2

氏名不詳の女性と不倫している夫のせいで結婚生活が破綻した妻Bの事例。弁護士に相談した結果、相手の女性を特定し、裁判を経て慰謝料を支払ってもらった。

 

状況

結婚して20年目で子どもはいないBさん。これまで、夫との仲は円満だったが、最近、夫の出張が増え、帰宅も遅くなる等、怪しい行動が見られだした。

携帯電話を調べたところ、知らない女性から不倫をうかがわせる内容のメール(一緒に一泊旅行に出かけたことを示す内容)が送信されていた。

悩む女性のイメージイラストBさんは、メールを写真撮影し、それを夫に見せて女性との関係を問いただしたが、夫は「知らない。」の一点張りだった。このことがきっかけで、夫婦仲は悪化し、夫と離婚を前提とした別居生活を送ることとなった。

Bさんは、夫との離婚を決意しており、相手の女性には賠償を求めたいと考えている。

弁護士の関わり

弁護士は、弁護士会照会により、携帯電話会社に対して、メールの送信者の氏名、住所情報を照会し、不倫相手を特定した。

説明する男性のイメージイラスト不倫相手の女性に手紙を送り、面談したが、女性も不倫関係を否定した。そこで、夫と相手女性に対し、訴訟を提起したところ、裁判では不倫関係が認められ、被告には慰謝料の支払いが命じられた。

Bさんは、相手の女性から慰謝料の支払を受けることができた。また、何よりも、公正な法廷の場で不倫関係を明らかにできたことに対して大変喜び、感謝した。

ポイント

この事案では、不倫の相手が不明かつ不倫(肉体関係)の事実を直接証明する証拠がありません。このような事案では、弁護士会照会等を用いて相手を特定することができます。

日本の裁判では、慰謝料だけでは、それほど高額とはなりません。しかし、この事案で不倫の事実が認められることの意義は単に賠償を得るだけではないのです。

第1は、Bさんの感情という経済的価値以外のものです。夫と相手女性は、不倫でBさんの気持ちをボロボロにしたのに、誠心誠意謝罪するどころか、不倫などしていないと反論しています。これに裁判で勝ったときのBさんの喜びはとても大きなものでした。

説明する男性のイメージイラスト第2に、不倫の事実が裁判で認められたので、これから別居が続いたとしても、夫からの離婚請求は相当長期間が経過しないと認められないでしょう。すると、Bさんは、別居中であっても夫から婚姻費用として、毎月一定の額を受け取り続けることができるのです。

離婚したとしても、子どもがいないため、養育費を受け取れないBさんにとって、この婚姻費用はとてもありがたいものです。

 

事例 3

夫の女性関係が原因で離婚にいたった事例。

 

状況

悩む女性のイメージイラスト会社の重役である夫が会社の部下にあたる女性と不倫していることが発覚したCさん。

Cさんは、夫に女性と別れるよう要求したが、夫の不倫は止むことなく、家を出て、月額20万円の生活費を送金するようになった。

別居生活が2年続いたところで、Cさんは弁護士に相談した。

弁護士の関わり

説明する男性のイメージイラスト弁護士は、離婚調停を申立てた。その結果、Cさんは、自宅と現預金3000万円を財産分与として取得した。

また、Cさんは、年金分割により、夫が将来受給する厚生年金の50パーセントを取得し、かつ、厚生年金基金についても、受給額の20パーセント相当額を各受給の都度妻に支払う旨の合意をして離婚が成立した。

ポイント

説明する男性のイメージイラストこの事例は、夫の有責性が認められ、かつ、資産もあったことから、Cさんに有利に交渉できるものでした。

また、年金分割制度をうまく利用したため、Cさんは将来的にも十分な年金給付を受けることが可能となりました。

厚生年金基金等のいわゆる3階部分は、年金分割の対象とはならないため、財産分与の対象として処理することになります。

注:上記の各事例はあくまで一例です。対処の方法や結果は個々の具体的な事案によって異なります。

 

 

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