弁護士コラム⑩ 産後クライシスへの対応方法


産後クライシスとは

1e823aa19ab546f0843a70700ea50de2_s産後クライシスという言葉をご存じでしょうか?

産後クライシスとは、産後、夫婦の愛情が急速に冷え込むことをいいます。

近年、注目されている言葉ですが、よく似たものとして、マタニティブルーという言葉は、昔から耳にします。

これは、出産後、理由なくイライラしたり、悲しい気持ちにおそわれるなどの情緒不安定や、不眠などの症状が産後3日目頃までに現れる症状です。

これに対して、産後クライシスは、もう少し期間が長く、出産後、数週間から2、3年間に及ぶ場合もあります。

母子のイメージ画像トロント大学の調査では、産後の女性では一般的に、最初の数週間にわたって、夫に対する「肯定的感情」が減少することが報告されています。

この原因については、諸説がありますが、出産後にホルモンバランス、体調不良、子育てに対する不安、ライフスタイルの変化など、心身両面でのさまざまな原因によって生じるものと考えられています。

当事務所は、離婚を専門にしていることから、離婚相談の中で、出産後、夫への愛情がなくなったという相談をたくさん受けています。

また、反対に男性の方からは、出産後、妻から急に離婚を切り出されて困っているとの相談も受けます。

そこで、この産後クライシスへの対応方法についてご紹介します。

産後クライシスへの対応方法

女性の対応方法

夫をほめてイクメンにしたてる

育児をする男性のイメージイラスト産後クライシスは、夫の育児に対する非協力的な態度が原因とも考えられます。
そのため、夫をイクメンにすることができれば、離婚の危機は回避できる可能性があります。
しかし、夫に「子育てを手伝って!」と言っても、夫からは「仕事で疲れているのに。」「専業主婦なんだから頑張れ。」などの返答が予想されます。そこで、夫に自発的に育児に協力してもらうためには、夫の育児に対する感謝の意を現すことが大切です。
例えば、夫に少しの間だけ、子どもを抱っこしてもらったり、ミルクをあげてもらったときに、「本当にありがとう。おかげで助かったよ。」などと言ってあげると、夫は喜んで、協力的になる場合があります。

他人の話を信じない

喜ぶ女性のイメージイラスト育児に非協力的な夫に対して、不満をもつのは、他と比べるからです。
例えば、ママ友から「うちの主人はよく子育てに協力してくれる。」などの話を聞くと、どうして夫は何もやってくれないのだろうと考えてしまいます。
しかし、このような自慢話は、本当とは限りません。したがって、信じないことが大切です。

夫の良い面を見る

喜ぶ主婦のイメージイラスト育児に非協力な夫は、仕事人間の場合が多いといえます。
男性が仕事に一生懸命なのは、愛する妻と生まれてきた子のためであると考えている場合が多くあります。したがって、このような場合は、自分たちのために一生懸命働いてくれていると考えれば、気持ちが楽になるでしょう。

 

男性の対応方法

育児に協力する

父子のイメージイラスト男性としては、産後クライシスとうものがあることを認識し、妻の体調不良を理解してあげることが出発点です。その上で、育児や家事に積極的に協力することが産後クライシスを回避する一番の方法です。
なお、この点について、ある専門家はイクメンの登場が産後クライシスを生んだ原因であると主張しているようですが、ナンセンスな主張だと思います。
産後クライシスは、言葉こそ新しいものですが、上記のように、生理現象から引き起こされるものであり、最近になって発生しているものではありません。
出産後の不安定な時期であることを認識し、相手に配慮してあげることが一番の解決方法です。

弁護士小野佳奈子画像当事務所は、離婚の法律相談以外にも、夫婦関係修復のためのカウンセリングを含めたきめ細やかな対応と取っています。

夫婦関係でお悩みの方は、お気軽にご相談ください(当事務所は全国にも対応しています。)。


この記事を書いた人

弁護士 宮崎晃

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