弁護士コラム⑬ 三船美佳さんと高橋ジョージさんの離婚問題-離婚裁判とモラハラ


ca7566e9924c152382b7182e5fc3d581_s今月に入って、タレントの三船美佳さんと歌手の高橋ジョージさんの離婚問題が報道されました。
数年前まではおしどり夫婦としてテレビに夫婦そろって出演するなどしていた二人ですが、報道によれば2年前から別居しているということです。
離婚を求める三船さんと修復を希望する高橋さんの主張が対立したため、調停が先日不成立となり、今後は訴訟で離婚を巡って争われることになります。

このまま高橋さんが離婚を拒否し続ければ、裁判所が三船さん夫婦の離婚について判断を下すことになります。裁判所が離婚を認めるためには、民法に規定された離婚原因がないといけません。離婚原因については、民法は5つの原因を規定していますが、現在裁判で争われるのは「相手方の不貞行為」(浮気)と「婚姻を継続し難い重大な事由」の2つが圧倒的に多いです。「婚姻を継続し難い重大な事由」とは抽象的な概念ですが、DVやモラハラ、性格の不一致や長期間の別居など夫婦の様々な事情が含まれ、裁判官によっても価値観が介入する余地があるため、判断が変わりやすい要件です。
そこで、今回の裁判のポイントは、「婚姻を継続し難い重大な事由」という民法上の離婚原因が認められるかどうかです。

報道によれば、三船さんは離婚理由として、高橋さんのモラハラや激しい束縛を上げています。これをいかに裁判官に証明できるかが裁判の行方を左右しそうです。

一般的に、暴言(モラハラ)や激しい束縛も一時的なものでなく、継続して行われれば、民法上の離婚原因として認められます。もっとも、この種のものは、言った、言わないの問題にしばしば発展することになります。その場合、録音テープや日記、メールなどの資料が重要な証拠となります。したがって、三船さんが裁判で今後いかなる証拠を提出できるかが注目されます。客観的証拠以外にも相談を受けていた友人の証言等も証拠となりうるため、証人が法廷で証言する可能性も十分にあります。

Photo-Studio-0001報道によれば、高橋さんは、三船さんのお子さんが通っていたインターナショナルスクールのママ友会に参加することも認めず、家にいるように求めていたということもあがっていますが、これが事実であれば、行き過ぎた束縛であると認められそうです。三船さんは16歳のときに年上の高橋さんと結婚したこともあって、当初は高橋さんの言動が当たり前のことだと思っていた可能性があります。実際にモラハラがあったかどうかについてはわかりませんが、結婚当初から社会的に知名度のあった高橋さんと16歳の三船さんという状況は、モラハラが起こりやすい環境にあったということはいえそうです。

モラハラは、離婚理由として近時多くなっています。

>> 当事務所の宮﨑もモラハラに関して先月取材を受けております。

三船さんの今後の裁判の動向に注目です。

>> モラハラについては、詳しくはDV、モラハラサイトをご覧下さい。

 

 


この記事を書いた人

弁護士 西村裕一

弁護士コラム一覧