弁護士コラム⑭ 離婚の理由 男女別の傾向と分析 


cfd73edd81afcf31fb2b5c37d58d2a7d_s離婚の理由というと、世間一般の方は、パートナーの不倫や暴力などをイメージされるのではないでしょうか。 ところが、そのような悪質なケースは、実際には一部にとどまります。

当事務所(博多オフィス)には、年間500人以上もの方が離婚相談にお見えになりますが、離婚の理由は様々です。
当事務所での統計では離婚の理由は下表のようになっています。

 

理由

女性(%)

男性(%)

異性関係(自分)

2.2

10.5

異性関係(相手)

15.2

7.9

暴力

15.6

3.9

精神的虐待

14.3

6.6

浪費

5.4

6.6

借金

5.4

3.1

病気

3.6

3.5

生活費を渡さない

5.8

1.3

同居しない

1.3

3.1

性的不調和

4.5

9.2

両親との不和

5.4

7.9

性格の不一致

13.8

26.3

その他

7.6

10.1

 

このデータを見ると、女性の離婚理由としては①暴力(15.6%)、②相手方の異性関係(15.2%)、③精神的虐待(14.3%)、④性格の不一致(13.8%)、⑤その他(7.6%)の順となっています。

他方、男性の離婚理由としては①性格の不一致(26.3%)、②自分の異性関係(10.5%)、③その他(10.1%)、④性的不調和(9.2%)、⑤相手方の異性関係(7.9%)となっています。

zensin上記のとおり、男性と女性とでは離婚の理由についての傾向が明らかに異なります。
また、「性格の不一致」や「その他」の割合が意外と多いことがわかります。
このことから、相手方がそれほど悪質ではないような理由も多いことがわかります。

この背景としては、まず、女性の社会進出によって経済的に自立できる方が多くなったことがあげられます。
すなわち、昔は専業主婦の方が多く、女性が離婚を決断するのは勇気と覚悟が必要でした。
しかし、現在は女性でも働きやすくなり、収入を得ることができるようになりました。
性格の不一致によってストレスを感じて生活するよりも、離婚して自立したいと考える女性が増えたと考えられます。

また、離婚に対する価値観の変化も見られます。
現在は夫婦3組に1組が離婚すると言われています。
昔ほど離婚に対するマイナスイメージはなく、離婚という決断をしやすくなっていると考えられます。


この記事を書いた人

弁護士 宮崎晃

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