預貯金は財産分与に含まれますか?

財産分与についてよくある相談Q&A

弁護士の回答

○を出す男性のイラスト預貯金は、夫婦が婚姻中に形成したものであれば、財産分与の対象となります。

基本的には、結婚したときから別居したときまでの預貯金が対象です。

婚姻前の預貯金については、その名義人である夫(妻)の特有財産ですので、財産分与の対象にはなりません。

では、子ども名義の預貯金は財産分与の対象になるでしょうか。

子供のイメージイラスト子どもといっても、独立した人格があるので、両親や祖父母から贈与を受けたもの(例えば、出産・進学祝い、お年玉・お小遣いなど)は、子どもの特有財産といえ、財産分与の対象とはなりません。

他方で、子ども名義の預金口座に、両親が、自身の収入から少しずつ貯金をしていた場合には、夫婦の婚姻中に形成された財産として、財産分与の対象となります。

ただ、子ども名義の預貯金は、子どもの将来の進学費用等に充てる目的で貯めている方が多いので、離婚時に協議し、子どもの親権者となる方が管理して将来子どものために使うことにする、という方法も可能でしょう。

 

預貯金のイメージイラスト預貯金については、基本的には通帳の残高を確認する必要があります。

ポイントは、通帳のコピーをとっておくことです。コピーするときは、普通預金・定期(定額)預金のどちらも、現在の残高だけではなく、表紙から記帳されているすべてのページをコピーしておきましょう。なぜならば、通帳の履歴から、資産隠し等が発覚する場合もあるからです。

お金を隠す男性のイメージ画像相手方が通帳を開示してくれない場合には、弁護士会や裁判所を通じ、銀行に対して相手方の預貯金口座について、一定期間、過去の取引履歴を開示させる方法をとることもできます。この方法は、相手方が財産を隠すために預貯金を別口座などに移している疑いがある場合にも有効です。

過去の取引履歴は、ほとんどの金融機関で10年前まで遡って開示してもらうことができます。ただし、この弁護士会や裁判所を通じての開示請求は、金融機関名と支店名がわからないとできません。

そのため、預貯金がある金融機関名と支店名についてはできるだけ調べておかれてください。

 

 


財産分与についてよくある相談Q&A

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