婚約者の親の反対で婚約解消されました。婚約者の親に慰謝料を請求することはできますか?

婚約破棄についてよくある相談Q&A

 

泣く女性社員のイメージイラスト第三者(婚約者の親や婚約者の浮気相手など)に婚約解消に追い込まれた場合、第三者に対して慰謝料を請求できますか?

弁護士の回答

(1)婚約者の親に慰謝料請求をしたい

婚約者の親の反対にあったために婚約を解消することになったから、婚約者だけでなく、婚約者の親に慰謝料を請求したいという場合も少なくないのではないでしょうか。

怒る姑のイメージイラスト婚約の不当破棄に親が関与している場合、関与の態様が不法行為と評価できるものであれば、慰謝料を請求できる可能性があります。とはいえ、相手方の親は婚約した本人でないため、慰謝料が請求できるといえるためには、その関与の態様が相当悪質であることが要求されます。そのため、その親が単に反対するだけでなく、積極的に干渉、妨害してきたといえる場合には、その親に対しても損害賠償を請求することが可能な場合があります。

婚約を不当破棄した男性とその母親の共同不法行為の成立を認めた。(徳島地判昭和57.6.21)

判決のイメージイラストこの裁判例は、破棄した婚約相手の男性の母親に慰謝料の支払義務を認めました。

この事案では、婚約相手自身は結婚について優柔不断な態度を示しているのみであった状況において、母親が破棄された女性の欠点をあげつらね、強固に結婚に反対していました。裁判所は、母親のここまで強い反対がなければ男性は結婚していたといえると認定し、母親にも慰謝料の賠償責任を認めました。

 

 

(2)婚約者の浮気相手に慰謝料請求をしたい

同様に婚約者の浮気により婚約解消に追い込まれた場合、婚約者の浮気相手も許せないとして、浮気相手にも慰謝料を請求したいと考えておられる方もいらっしゃると思います。

不貞行為のイメージイラストこの場合も、婚約者の浮気相手に慰謝料を請求できる場合があります。

もっとも、この場合は、浮気相手が婚約相手と出かけたことがあるというだけでは足りず、婚約の事実を知っていたのに肉体関係を結んだなど、かなり悪質性の高い場合に限られると考えられます。

判決のイメージイラスト結婚後に婚約中の浮気が発覚した事案ではあるが、婚約中に、婚約の事実を知りながら肉体関係を結んだ者に対して、慰謝料として50万円の支払いを命じた。(大阪高裁昭和53.10.5)


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