DV・モラハラ夫から知的障害のある子どもの養育費として月額3万円の合意を成功させた妻の事例

ご相談者Tさん (福岡市城南区)
職業:パート
婚姻期間:15年
解決までの期間:8ヶ月
解決方法:協議
子どもあり (10歳(重度の知的障害あり))
離婚を切り出した


依頼前 依頼後 利益
離婚 ×不成立 ○成立
財産分与 0円 215万円 215万円
婚姻費用 × 月額10万円 月額10万円
養育費 × 月額3万円 月額3万円
年金分割 × 50% 50%

 

状況

Tさんは、15年前に夫と結婚し、その5年後に子どもを授かりました(子どもには重度の知的障害がありました)。

しかし、夫は、Tさんに対し、日常的に殴る、蹴る等の肉体的暴力やTさんの人格を否定するような精神的暴力を繰り返していました。

そのため、Tさんは、何度も実家へ帰ったり、警察を読んだり、病院を受診したりしてきました(当時の診断書や写真(痣)あり)。

そんなある日、夫の財布からコンドームや風俗の会員カードが見つかりました。そこで、Tさんは、離婚を決意し、当事務所に来所し、今後の対応等について相談しました。

 

弁護士の関わり

弁護士は、Tさんと打ち合わせを行い、別居日を決めました。そして、その日にTさんを実家へ避難させました。子どもは知的障害があったことから施設に入所しました。

また、Tさんは夫のDVに脅えていたため、警察へ相談に行き、防犯登録を行いました。

そして、別居日に夫に対して文書で協議離婚を申入れ、財産分与、婚費請求(月額12万円)、年金分割を要求しました。

夫は弁護士にも暴言を浴びせるなどしたため、直接の交渉は話になりませんでした。そこで、夫に弁護士に相談に行くよう誘導し、夫にも弁護士が付きました。

そこで、弁護士は夫の弁護士と交渉しました。

まず、婚姻費用(別居中の生活費)について、交渉の結果、離婚が成立するまで月額10万円の合意が成立しました。

次に、養育費については、相手方弁護士は、支払い義務がないと主張してきました。すなわち、本件では、子どもが施設に入所しており、Tさんは監護しておりませんでした(子どもの入所費用もTさんは負担していませんでした)。そこで、相手方は、監護していない以上、養育費の支払い義務は生じないと主張してきたのです。これに対しては、確かに監護しておらず、入所費用も負担していないものの、子どもの洋服やオムツ等を購入していること、週に1度は自宅に連れて帰っていること等を説明しました。そして交渉の末、月額3万円の支払いを受けることで合意が成立しました。

 

補足

養育費は、離婚した後、支払い義務者が子どものために支払うものです。

本件では、形式的には監護しているのが施設であること、Tさんの養育にかかる費用負担が小さいことから、仮に裁判等になった場合、養育費は0円となっていたかもしれません。しかし、Tさんも実際には養育に関わっていること等を主張し、粘り強く交渉することで、養育費の支払いについて合意を成功させることができました。

 

この事例の財産分与に関する説明は、こちらをごらんください。

この事例の婚姻費用に関する説明は、こちらをごらんください。

この事例の離婚に関する説明は、こちらをごらんください。

この事例の年金分割に関する説明は、こちらをごらんください。

なお、今回の事案のようなモラハラ夫について、くわしくは当事務所のDV・モラハラサイトをご覧ください。



※実際の事例を題材としておりますが、事件の特定ができないようにイニシャル及び内容を編集しております。




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