DV夫に豹変する恐れのある男性の特徴

執筆者
弁護士法人デイライト法律事務所 代表弁護士。
離婚分野に注力し、事務所全体の離婚・男女問題の相談件数は年間700件を超える。(2018年実績)

掲載日:2015年9月17日|最終更新日:2019年7月9日

幸せな結婚生活を夢見ていたにも関わらず、夫からの暴力で苦しんでいる方は多いです。

一見、真面目そうで良い旦那さんに見えたとしても、家に戻った途端、DV夫に豹変する男性も世の中には沢山います。

このような被害に合わないためにも、DV男性の特徴について知っておきましょう。

DV男性の特徴

外面が良い

DV男性は、家の中では暴力をふるいますが、ご近所の方や職場仲間、友人、相手の親など周囲の人間からは良い男性だと高い評価を受けていることが多いです。

しかし、良い男性を演じていると、徐々にストレスが溜まりやすくなります。

我慢の限界が頂点に達した時、妻に暴力をふるうという最悪のケースを生み出すのです。

また、日頃から褒めるのが上手な男性も要注意です。

誰かを褒めるのは良いことですが、自分の評価を良くすることだけに集中しがちなため、自分が傷つけられた時は一気に相手を攻撃するかもしれません。

束縛する

一見、とても愛されているように見えますが、束縛がエスカレートすると、常に相手の行動を監視しないと気が済まなくなります。

外出する度に、行き先や帰宅時間、誰といくのかなど、自分の行動を相手に報告するとなると、好きで一緒になった男性でも嫌気がさしてきます。

束縛する男性は、「いつか捨てられるのではないか…」と不安を抱えている方が多いですが、同情してしまうと、束縛が暴力に発展する可能性もあるので気をつけましょう。

相手によって態度を変える

横柄な態度社会的立場が上の人間には、とても礼儀正しく接し、自分よりも下だと思う人間には、王様のように偉そうな態度をとる男性も要注意です。

また、支配力が強く自分がすべて正しいと思い込んでいると、たとえ自分に非があったとしても聞く耳を持ちません。

そんな方は、すべて責任を他人に押し付ける傾向がありますので、相手と衝突することが多くなるでしょう。

DVの種類と被害者の特徴について、詳しくはこちらをご覧ください。

 

DV夫チェック

チェック表DV被害者の方は、長年にわたってDV夫から「お前が悪い」などの暴言を浴びさせらつづけているため、「自分が悪い」と洗脳されている方が多い傾向です。

そのため、夫の行為がDVかが判断がつかなくなっている可能性があります。

ここでは、どのような言動がDVに該当する可能性があるか、チェックポイントをご紹介します。

DVチェックリスト
  • 殴る・蹴るなどの身体的な暴力を行う
  • 「馬鹿」「無能」などの暴言を吐く
  • 無視することが度々ある
  • 妻の携帯電話をチェックしている
  • 行動を束縛する
  • 性行為を強要する
  • 子供ができないことを責める
  • 生活費を渡さない
  • 外面がいい
  • 感情の起伏が激しい
  • ときどき優しくなることがある

上記はあくまで参考です。

具体的な状況によってDV被害の程度は異なるため、専門家にご相談ください。

なお、DVの種類について、くわしくはこちらのページをごらんください。

 

 

DV夫を治す方法はある?

夫のDVを治すことができれば、それが一番の解決法です。

DVを治すためには、まず、加害者自身が自分の言動がDVに該当するということに気づき、かつ、それを正そうという気持ちが必要です。

そして、実際に、医師に相談して治療を受けるべきだと思います。

しかし、現実的に、夫のDVを治すことは決して簡単ではありません。

DVモラハラ当事務所の離婚事件チームは、DVについて、多くのご相談が寄せられていますが、DV夫が反省して、治療を受けるようになるケースはほとんどありません。

DV夫に対して、被害者のつらい気持ちなどを伝えても、多くの夫は、「自分は悪くない」と言ってDVの事実を否定します。

そして、「妻の方に落ち度があった」「自分の言動は妻を正しくするためのものだった」などと言って、自分を正当化します。

このような対応を取ってくると、夫婦関係の修復は難しいと言えます。

 

 

DV夫への対処法

別居DVの内容や被害者の状況にもよりますが、DV事案では、「別居すること」が最重要だと思われます。

DVの内容が殴る・蹴る等の身体的な暴力の場合、最悪、生命に関わります。

また、暴言などの精神的な暴力であっても、日常的に行われ、被害者がつらい目にあっている場合、そのまま一緒に生活を続けると精神が崩壊する可能性もあります。

実際に、身体的な暴力よりも、精神的な暴力の方が重傷といえるケースが多々あります。

そのため、「言葉の暴力だから」といって、軽く考えないことが大切です。

したがって、夫のDVが治りそうにない場合は、専門家のサポートを受けながら別居することを検討した方がよいでしょう。

まずは別居して、安全を確保してから、冷静な状態で離婚を考えるという方法もあります。

別居サポートについてはこちらのページをご覧ください。

なお、収入が少ない妻が別居すると、別居中の生活費について心配されると思われます。

しかし、別居後、婚姻費用と言って、双方の年収に応じた生活費は請求することが可能です。

婚姻費用について、くわしくはこちらのページをごらんください。

 

 

DV夫と離婚できる?

相手がDV夫の場合、離婚を検討される方が多くいます。

そこで、ここでは、DVを理由に離婚できるかを解説します。

協議・調停離婚

離婚届日本では、相手が離婚に同意すれば、離婚届に署名して役場に提出することで離婚することが可能です。これを協議離婚といいます。

また、家裁に離婚調停を申し立てて、話し合いによって離婚することも可能です。これを調停離婚といいます。

しかし、協議離婚・調停離婚は、相手の離婚への承諾が必要です。

相手が離婚に応じなければ、法律上は夫婦関係が継続することとなります。

 

裁判離婚

相手が離婚に応じない場合、離婚裁判を提起することとなります。

裁判では、民法という法律に規定する事由(民法770条1項・「離婚原因」といいます。)に該当すれば、離婚判決が出ます。

この離婚原因は、次の5つが規定されています。

離婚原因(民法770条1項)
  1. 相手方に不貞行為があったとき
  2. 相手方から悪意で遺棄されたとき
  3. 相手方の生死が3年以上明らかでないとき
  4. 相手方が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないとき
  5. その他婚姻を継続し難い重大な理由があるとき

DVについては、上記の「5.婚姻を継続し難い重大な理由」に該当する可能性があります。

例えば、入通院を伴うような強度の身体的な暴力があった場合などは該当しやすいと思われます。

しかし、軽度の暴力や精神的暴力、経済的暴力などの場合、裁判離婚は簡単ではありません。

これらについては、仮にその事実が証明できたとしても、「婚姻を継続し難い重大な理由」に該当しないと認定される可能性があります。

また、DV夫が事実関係を否認した場合、妻側でDVの存在を立証する必要があります。

入通院を伴うような身体的暴力の場合、診断書やカルテなどでDVを証明できる傾向にあります。

しかし、入通院がない場合や言葉の暴力などの場合、DVを証明するのが困難な傾向です。

したがって、裁判所が離婚を認めない可能性があります。

 

 

まとめ

DV夫の特徴や対処法、離婚可能性等について解説しましたが、いかがだったでしょうか?

パートナーがDV夫の場合、被害者の方は、とても悲しく、つらい目にあわれていると思います。

ご自身では、現状を的確に分析し、今後の対応方法を考えるのは困難だと思われます。

まずはDVにくわしい弁護士にご相談の上、対策の助言を受けるようにされて下さい。

当事務所には、離婚問題に精通した弁護士で構築される離婚事件チームがあります。

離婚事件チームの弁護士は、すべての弁護士がファイナンシャル・プランナーの資格を保有し、離婚後の生活設計を含めたきめ細やかなサポートを行っています。

また、税理士や社会保険労務士などの専門家も在籍しており、離婚の悩む方々をサポートしています。

ご相談の流れについては、こちらをご覧ください。

DV問題を弁護士に相談するメリットについては、こちらをご覧ください。

 

 


なぜ離婚問題は弁護士に相談?良い弁護士の見極め方とは…?
執筆者
弁護士法人デイライト法律事務所 代表弁護士。
離婚分野に注力し、事務所全体の離婚・男女問題の相談件数は年間700件を超える。(2018年実績)