子どものために貯めてきた子ども名義の預金は財産分与の対象となる?

財産分与についてよくある相談Q&A

お金と電卓私は、いま夫と別居しています。

同居中は二人で決めて毎月一定額のお金を子ども名義の預金に貯蓄していました。その他、お年玉や出産一時金なども入金しています。

これらは子どものために貯めてきたものであり、子どものものだと思います。

そのため、財産分与の対象として半分を持って行かれるのは納得ができないのですがいかがでしょうか?

 

弁護士の回答

この問題に弁護士がお答えします。

財産分与の原則と例外(子どもの財産)

貯金箱財産分与は、基準時における夫婦財産の清算を目的とするものです。したがって、子ども名義の資産であっても、夫または妻の収入を原資としたものであれば、実質的には夫婦に帰属するものであり、財産分与の対象となります。

もっとも、夫婦の収入が原資であっても、子に対する贈与の趣旨でなされたと認められる場合、あるいは子の自由な処分に委ねられたものについては、子どもの預金はその子ども特有のものと判断されるので、財産分与の対象からは除外されます。

 

 

過去の裁判例はケースバイケース

過去の裁判例は、形成された子どもの預金の性質を考慮して、財産分与の対象とするかどうかを判断しています。

たとえば、

子ども名義の預金口座には、①子どもへのお年玉の他、②夫の収入を原資として将来の教育費に充てるための154万円が入金されていた

という場合、「①子どもへのお年玉の他」については双方ともに子ども特有の財産とすることに争いはありませんでした。

一方「②夫の収入を原資として将来の教育費に充てるための154万円」について、154万円という金額は当時10歳の子どもが自由に処分するには高額であること、当該子どもは預金の入出金をしていないこと、子どもへのお年玉は別に子ども名義で預金されていることから、実質的に夫婦の共有財産であるとして、財産分与の対象とされました。

その他の裁判例ではおおよそ以下のようになっています。

財産分与の対象から外すもの

  • お小遣い
  • お年玉
  • アルバイト代

その他贈与されたとみられる費目のもの

行政

  • 財産分与の対象とされたもの
  • 出産一時金
  • 出産祝い
  • 児童手当
  • 自治体からの補助金
  • 夫婦による定期的な入金
  • 夫婦によるボーナス時の入金

上記の他、学資保険も財産分与の対象になります。

 

 

お悩みの方は当事務所まで

当事務所では、財産分与の問題に詳しい弁護士が在籍しております。財産分与についてお悩みの方は、お気軽に当事務所の弁護士までご相談ください。

 

 

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