年金分割の請求期限に間に合わない・・どうしたらいい?

掲載日:2019年5月31日|最終更新日:2019年5月31日

Q.

私が離婚したのは、1年10か月前です。

離婚する際には、弁護士に相談したりはしなかったので、離婚届を提出しただけでした。

先日、友人と話しているときに、年金分割という制度があることを知りました。

元夫は、会社員で勤続年数も長いため、友人からは年金分割を行ったことが良いとアドバイスされました。

ところが、よく調べてみると、年金分割は離婚から2年以内にしなければならないとのことでしたが、元夫は手続きに協力してくれそうにありません。

となると、年金分割を行うには、裁判所を使うことになりそうです。

そうなると、離婚から2年以内に年金分割の手続きを終えることは不可能に思えます。

こんな私でも年金分割を受けることは可能なのでしょうか?

 

弁護士の回答
結論としては、すぐに年金分割の審判を申立てることで、年金分割を受けることが可能になりますので、早急に弁護士にご相談されることを推奨いたします。

この問題について、年金分割の問題に詳しい当事務所の弁護士が回答いたします。

 

 

年金分割とは?

年金分割は、夫又は妻の請求により婚姻期間中の厚生年金保険の記録(標準報酬月額・標準賞与額)を夫と妻の間で分割することができる制度です。

年金分割の制度には、3号分割制度合意分割制度という2種類の制度があります。

 

年金分割の制度

 

 

年金分割は離婚後いつまで請求できる?

原則として2年を経過していないこと

いずれも、原則として、離婚をした日の翌日から起算して2年を経過していないことが条件です。

▼詳しくはこちらをどうぞ。

 

2年経過後でも請求可能な場合

しかしながら、以下の場合には、例外的に、2年経過後であっても、その日の翌月から起算して、1か月経過するまでに限り、分割請求可能です。

例外 離婚から2年を経過するまでに審判申立てを行って、本来の請求期限が経過後、又は本来請求期限経過日前の1か月以内に審判が確定した場合(審判ではなく調停の場合も同様)。

 

すなわち、事例のような離婚日から2年が間もなく経ってしまうという方の場合、一刻も早く、年金分割の情報通知書を取り寄せたうえで、年金分割の審判の申立てを行う必要があります。

弁護士竹下龍之介事例では、すでに離婚から1年10か月が経過しておりますので、あと2か月放置していると、もう年金分割は見込めないことになります。

しかし、すぐに年金分割の審判を申立てると、その確定が、離婚日から2年4か月後であったとしても、1か月以内に、年金分割の審判書謄本及び確定証明書を持参して、年金事務所で手続きをとることで、年金分割を受けることが可能になります。

このように、離婚したけれども年金分割が未了であるという方は、年金分割には2年という期間制限があることを念頭において、速やかに行動をとる必要があります。

 

 

 


年金分割

「年金分割」についてよくある相談Q&A