浮気の慰謝料の請求に証拠は必要?【弁護士が事例で徹底解説】

ご相談者Sさん (福岡市西区)
職業:会社員
世帯年収:700万円
婚姻期間:6年
解決方法:協議
子どもなし
慰謝料を請求した

相手:30代会社員

※実際の事例を題材としておりますが、事件の特定ができないようにイニシャル及び内容を編集しております。なお、あくまで参考例であり、事案によって解決内容は異なります。

事例解説

サポート無 サポート有 増額
利益
慰謝料 0円 200
万円
200
万円

状況

Sさんは、夫の浮気発覚後すぐに夫との別居を開始し、別居開始5日後にご相談に来られました。

夫は、Sさんが浮気を問い詰めてもただ泣くだけという状況であり、Sさんは夫への慰謝料請求とともに離婚を決意して弁護士に依頼されました。

 

弁護士の関わり

Sさんから依頼を受けた弁護士は、夫に対し、文書で慰謝料を請求するとともに、協議離婚の申入れをしました。

もっとも、本件において、夫の浮気を立証するための資料は、夫のスーツのポケットに入っていた浮気相手からと思われる手紙、夫の携帯電話に保存されていた浮気相手と思われる女性の写真データ及び宿泊施設の写真データしかなく、その内容からして夫の浮気を裁判で立証するのは非常に困難な状況でした。

弁護士の送付した慰謝料の支払いと離婚を求める書面に対し、夫からは、離婚については応じることや、不貞行為はしていないけれどもある女性と交際関係のような状況にあったことを認める旨の電話がありました。

弁護士は、法的手続きによらない交渉が依頼者にとって一番負担の少ない方法であると考えており、また本件は証拠が弱く裁判になっても夫の浮気が認められない可能性が高いことから、粘り強く交渉を進めました。

また、交渉の過程では、Sさんが夫の浮気でいかに傷ついたかということを、Sさん夫婦の婚姻中の関係やSさんの言葉を借りる等して具体的な説明をしていきました。

その結果、当初はSさんへの不満等も口にしていた夫ですが、最終的にはSさんへの謝罪の言葉とともに、総額200万円の慰謝料を支払うことと、協議離婚をすることに応じました。

なお、Sさんにおいても、夫の収入状況に鑑み、慰謝料の支払いについては分割での支払いに応じました。

 

補足

本件では、夫が途中で引越しをする等、一時夫との連絡がとりづらい時期がありました。

また、夫は、交際状況にある女性はいるが性的関係は一切ないとして不貞行為を認めておらず、早期に調停に移行すべきか悩ましい事案でした。

しかしながら、夫には、法的部分の主張だけではなく、Sさんの心情を切々と伝えることで、なんとか交渉における解決の糸口を掴むことができました。

このように、事例によってはすぐに調停等の法的手続きに移行した方が良い場合もありますが、本件のような悩ましい事例の場合、交渉の仕方次第では調停に至らずに解決をすることも少なくありません。

そのため、弁護士は、いつどのような手段をとることが最適な解決方法かを常に模索する必要があります。

なお、本件では、夫に浮気をされた憤りや悲しみを抱えながらも、Sさんが感情的にならずに冷静に状況判断した上で、夫の慰謝料の分割払いの要求に応じたことも早い解決に繋がったのではないかと思います。

浮気による慰謝料請求について、くわしくはこちらをごらんください。

 

 

浮気の証拠がない場合の5つの問題点

当事務所では浮気の場合の慰謝料請求について、数多くの相談を受けております。

浮気の証拠がないケースでは、共通した問題点が見られる傾向にあります。

最前線で活動する離婚弁護士だからこそ実感している、浮気の証拠がない場合の5つの問題点について、解説するのでご参考にされてください。

相手方が否定する可能性が高い

証拠がない事案でも、本件のように、最終的には相手方が認めてくれるというケースもあります。

しかし、実際には「証拠がないと浮気を認めない」という反応が多い状況です。

本件でも、最初、相手は浮気を否定していましたが、弁護士が交渉することで、最終的には何とか慰謝料を支払ってくれたという状況でした。

もし、証拠があれば、その証拠を相手に示すことで、相手が諦めて浮気を認める可能性があります。

反対に、証拠がなければ、相手が浮気を認めない可能性が高いと考えておくべきでしょう。

 

浮気の証拠がないと慰謝料をもらうことができない

慰謝料請求の裁判においては、浮気の存在について、慰謝料を請求する側に立証責任があります。

したがって、浮気をした加害者が浮気を否定した場合、浮気の証拠を提出できなければ、慰謝料を支払ってもらうことができなくなります。

離婚を考えたとき、経済的な問題は軽視できません。

慰謝料を請求できないとなると、経済的に困窮する可能性があるため証拠が重要といえます。

 

浮気の証拠がないと離婚が簡単には認められない

日本では、離婚裁判において、裁判所が離婚を認めてくれる場合が法定されています。

相手が浮気をしていれば、不貞行為があったとして、離婚判決が出る可能性が高いです。

しかし、相手が浮気を否定し、かつ、離婚自体も争ってきた場合、他の離婚原因が認められなければ裁判所は離婚判決を出してくれません。

そのため、離婚するためにも浮気の証拠は重要です。

裁判所が離婚を認める場合について、くわしくはこちらのページをご覧ください。

 

浮気の証拠がないと負担が増加する

浮気の証拠がないと、上記のとおり、相手が浮気を否定する可能性があります。

その場合、裁判において慰謝料や離婚を請求することとなります。

協議による解決と比べて、裁判は長期化する傾向です。長期化すると、それに対応するための労力がかかってきます。

また、弁護士に依頼する場合、費用も高くなる傾向です。

さらに、証拠がない場合、調査会社に素行調査を依頼する必要が生じるなどして、余計な出費がかかってきます。

このような労力は支出は、被害者の方にとって大きな負担といえるでしょう。

 

悔しい気持ちを晴らすことができない

浮気の証拠がない場合、上記のような経済的、肉体的な負担が生じます。

しかし、被害者として、一番納得がいかないのは、「真実を証明できない」という悔しい気持ちではないでしょうか。

浮気を行った加害者側が事実を認めず、不誠実な対応に終止するケースでは、やむを得ず、裁判で戦うこともありますが、その結果、浮気を立証できないとなると、相手に対する敗北を感じることとなるでしょう。

このような精神的な苦痛は、お金の問題よりも重要だと感じています。

 

浮気の証拠を押さえるにはどうすればいい?

上記のような問題から、浮気の証拠を押さえることはとても重要です。

浮気の証拠を押さえるためのポイントについてはこちらのページでくわしく解説しているので、ぜひ御覧ください。

 

 

 

まとめ

浮気の証拠がないケースであっても、本解決事例のように、慰謝料を支払ってもらえる可能性はあります。

しかし、やはり上記のような問題点があるため、浮気の証拠は押さえておくべきです。

浮気の証拠については、離婚専門の弁護士に具体的な状況を伝えて、適確なアドバイスを受けるようにされてください。

当事務所では、離婚事件チームに所属する弁護士が浮気の証拠がない場合の解決方法について親身になってご相談に応じております。

ご相談についてはこちらをご覧ください。

 

 




関連記事

慰謝料とは?

あなたにおすすめの事例

  • 1
  

浮気夫と愛人から慰謝料を回収し有利な条件で離婚した事例

Kさんは、夫と結婚し、翌年に長女が誕生。夫は浮気をし、その上妊娠させてしまったことが発覚。しかし、夫の不審な行動で調査をすると再び浮気をしていました。夫は離婚届を偽造して提出するという暴挙に出たため、[...]

依頼結果:

慰謝料 200万円(200万円増額


/ 専業主婦 / 婚姻期間:約20年



詳細を見る
解決事例一覧ページ


事例を探す

 離婚の争点